オススメ『闇BLコミック』10選★（前編） - Issue #3
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どうもこんにちは、ばつ森です！ムーンライトノベルズ、アルファポリスを中心に、壮大なスケールで溺愛BL書いてます。
今回のニュースレターは、スペースでふたみかおるさんにお話ししていただいた『闇BL』について書かせていただこうと思います。内容はこんな感じ。
✅ ばつ森が思う闇BLの魅力
✅ 初心者歓迎★ふたみさんオススメの闇BL10選
✅ これから書いてみたい闇BL小説の妄想
このニュースレターでは前編と後編で、紹介していただいた10作品の中から5作品ずつ、ばつ森の感想を含めて書かせていただこうと思います。それでは書いて行きます。
①ばつ森が思う闇BLの魅力
さて、闇BLが大好きすぎて、スペースで聞きたくなってしまうほどのばつ森ですが、「なんか怖そう」と思って手を出せてない方にも、ぜひ！知っていただきたい闇BLの魅力について、語らせていただこうと思います。
そもそも闇BLって、なんか暴力的だとか、暗いだとか、怖いだとか、表面的なところを見ている方が多いんじゃないかな？と思うんです。レビューを見ても「ただの暴力」とか「ひどい」だとか倫理的なところで低評価をつけてる方がとても多い。それをどうして好きなんですか？暴力がいいんですか？と聞かれれば、それはそれで大好きなのですが、そうではないところが魅力だと、自分は思ってます。それは。
A. 愛の重さ。
暗い過去のせいで歪んでしまった性格、いびつな愛情、ねじれて曲がりくねって、すれ違い、そして死ぬほど辛い思いをしても、相手を想う気持ちが止まらない。自分のものにしたい。そんな胸がきゅんきゅんするところに、魅力があるはず。あと、単純に、受けくんが怖がる顔が好きです（え）
ひどいことされて、痛いめにあって、死ぬほど怖い思いとか、泣くほど辛いこととかあって、思いつめて、病んでしまったり。でもそれが攻めの愛ゆえだったと気づいてほしい（※気がつかなくてもいい）そして救われてほしい（※救われなくてもいい）
そして彼らの葛藤や苦悩は、作中を通してぎゅっと心をつかみ、そして読後も読者にすごいものを与えるんです。それは。
余韻、――。
読み終わってからもまたすぐに読みたくなる。しばらく経ってからもまた読み返したくなる。だって、続きが気になる。来世での二人に幸せが待っていてほしい（現世でもいい）はあ、とため息をつき彼らの恋愛に思いを馳せる。そんな胸の痛みがね、やみつきになってしまうんですよ。
と、いうことで！それではいよいよ行ってみましょう。ふたみさんにスペースで教えていただいた、闇の世界へ、――。
②初心者歓迎★ふたみさんオススメの闇BL
👉『THE WISH WE SHARE』しちみ先生
受けの選択肢によって、攻めのルートが３パターンあるという変わった作品。トップバッターにこの作品を選ぶふたみさん、神すぎる。正直、最高でした！どの攻めも闇が深くて、受けくんが違うタイプの苦しみ方をしているのがとてもよかったです。葛藤、疑心、それから恐怖。受けくんの苦しみに、これからの未来を願わずにはいられません（←これですね、余韻）
しちみ先生はこのニコくんという受けばっかり描いているとのことで、他作品の『 D〜愛を知らないビデオチャットの青年の話〜』も、もちろん読みました。よ、よかったです（号泣）この作品の不思議なところは、ニコくんにとにかくひどい目にあってほしいという気持ちがどんどん膨らんでいくとこですね。そしてそんな読者に、ありとあらゆるシチュエーションのバッドエンドが用意されてるっていう、最高システム。最高システム！（２回目）
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👉『おカネが恋をダメにする』汐見モリ先生
クズ攻め×健気受けの話。ふたみさんが「クズのことが好きになっちゃう」と言ってたとおり、クズの崩れっぷり（え）がめちゃくちゃかわいかった。時折描写される受けくんの闇の深さ。わかるよ、無欲でこられると好きになっちゃうよね！と大きくうなずいてしまう健気さも。うううと涙しながら読みきりました。すごいよかったです。
ふたみさんがおっしゃっていたとおり、ポップな雰囲気の絵柄や最初のはじまりの様子からは想像できなかった深さと、それからあたたかい愛情に、いい意味でびっくりさせてもらいました。しみじみと、こう、ぎゅっと噛みしめられるような幸せな作品でした（←これですよ、余韻ね）
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👉『アンビリカル・セックス』十わだこ先生
「単行本版の描き下ろしが真ED」とふたみさんがおっしゃっていたのですが、自分は……紙本が買えないので、よ、読めませんでした（絶望）しかたないので合本版を読みましたが、描き下ろしが気になって夜も眠れません。
コチラはクズ受けの話で、こういう生意気な男の子は痛い目みちゃってほしいよね★と、応援しながら読みました。そして真理に気がつきました。「あれ、クズって受けでも攻めでも痛い目にあってるのめちゃくちゃかわいいな」。でね、この作品のすごく好きなところは、攻めくんが転んだ拍子に、鎖が絡まっちゃうところです。精神が病むほどの過去があって、自分にとっての救いの鍵を探している人が、その鍵を見つける前に、一緒に鎖に絡まってほしい人を見つけてしまったという感じ。闇から光を目指すんじゃなくて、ほの暗い底に、一緒に沈んでほしかったっていう愛情でしたね。描き下ろしでは、もしかしたら光が差すのかもしれませんけど、自分は沈没バンザイでした。はあ、これからの２人が気になる（←余韻ですね（しつこい））
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👉『発熱バスルーム』ARUKU先生
バスルームに監禁されてしまう受けくんの話です。いいですかみなさん、今まで習ってきたABCを一度忘れてください。受けくん曰く「AはAnalのA、BはBottomlessのB、CはCrazyのC」ですよ（穏やかな笑顔）
実はスペースのときにも「なんでバスタブに監禁？」と質問したのですが、読んでみたら、バスタブっていう狭い空間に２人だけの世界があるのがすてきでした。２人の過去にはいろんなことがあって、でもその狭い空間にいる時だけは、過去も現在もない２人だけの救いの世界があるんですよ（号泣）男２人がぎりぎり入るバスタブだけに広がるファンタジーがね（号泣）よかったです。受けくんを大切に思いすぎて、少しずつ歪んでいく溺れるほどの愛情も。今後もね、絡み合った過去が２人の邪魔をしたりする影があると思うけど、がんばってほしい。
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👉『鬼は笑うか』木村ヒデサト先生
「生理BL」とふたみさんがおっしゃってた異質な設定。ぞわぞわとする、なんとも言えない不快感が全体を通してある。そもそも攻めくんと受けくんが生きてるのは、正反対の世界。それがすごく好きでした。恵まれた家族、優しく清らかな心、決して受けくんが手にいれることのできない光の中に、攻めくんは住んでいて、きっと、まぶしくて、好きで、しかたないだろうなと思いました。中学生、高校生、未来なんて見通せるはずのない年頃。受けは受け、攻めは攻めで、違う色の不安で押しつぶされそうになって、どこかあきらめながら、それでも願う。
鬼は笑うか。どうかな。未来のことはいつだって、誰にとっても、不確かでわからないことですよね。叙情的ですごく美しいおはなしでした。好き。
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前編まとめ！
闇BL初心者に向けて、ということでセレクトしていただいたものですが、前半５作。いかがでしたでしょうか。自分的には、ふたみさん神すぎでした。どの作品をとっても、心の葛藤、不安、心理描写がすばらしくて、ぎゅっと心臓をつかまれて、頭から離れません。はー、このなんとも言えない読後感が、闇BLの真骨頂だと自分は思ってます。
後半もはりきって書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。今回お話をしていただいたのは、ふたみかおるさんでした！
ふたみかおるさんのTwitterアカウントはコチラからどうぞ。小説も漫画もムーンライトノベルズもたくさん読んでいらっしゃるので、めちゃくちゃ参考になります。ぜひぜひ。
はじめてお話しする方とスペースをする、という自分的には無謀な挑戦だったので、かなりテンパっているのですが。（聞き返すと、もうちょっとちゃんと話聞いて！ていうツッコミしかない。ほんとすみません！）スペースを録音した記録はコチラになります↓↓↓
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ここまで読んで下さって、どうもありがとうございました！
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今日も皆さんの１日が楽しいものでありますように。ではまた！
ばつ森
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