どうもこんばんは、ばつ森です!ムーンライトノベルズ、アルファポリスを中心に、壮大なスケールで溺愛BLを書いてます。
来月は獣人アンソロジーも発売になります!
それと、本当は金曜日に配信予定だったのですが、ニュースレターが遅くなってしまってすみませんでした!😭ちょっと今週の時間配分を間違えました💦
で、今回は短編です!かなり軽めです。
【騎士✖️腐男子書店員】
実はですね、今『死に戻りの悪魔王子〜』をKindle化してみようかと思っておりまして。詳細は1番下に書きますね😌そのときのレーベルの名前を考えてたときに、ユクレシア(ヒューとノアの出会った終末の世界)で書店を営んでる男の子がいることにしようと思い立ちまして。
その子たちの話にしてみました!
ちょっとメールで読むのにちょうどいい短編の塩梅を考えてまして、(がっつりだとメール読みにくいかなって最近思ったんですよね)
それで、ちょっと実験してるスタイルです。そして、来月も続きます!
楽しんでいただけますように💫
【〝腐男子書店員イオ〟のモノローグ01】
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幼なじみがやばい。僕の幼なじみのローナが本当にやばい。
実のところこの世界は、長く魔王の支配下にあって終末だった。だけど、異世界から来た勇者さまが、この世界を救ってくれたのが先週。
――それはいい。あッ……いや、めちゃくちゃ感謝してるから。それは、めちゃくちゃ感謝してるんだけど。そうじゃなくてさ。
僕はばーちゃんから、王都にある小さな書店を受け継いでて。終末の間、ずっと幼なじみのローナと一緒に本を読んで過ごしてた。外なんて出られる状態じゃなかったから、ローナがいてくれてよかったんだけど。
でも、勇者さまが旅立ってから、魔王を倒すまで一年間あったから。
ずっとアレ。僕たち終末の世界の中、一階が書店の僕んちに二人きりだったから。
それでずっとローナを横で見てたら、なんか……ていうか、ローナってそもそもイケメンで。甘い顔っていうのかな、女の子が『王子さま』とか思うような整った顔だし。真ん中で分けた黒髪もさらっとして、しゅっとしてて。
騎士で、身長も高くて、頼れるし、優しくて……にこって……なんか微笑むみたいに笑うのとかも、すごい……すごく……かっこよくて。男の僕から見ても憧れるし。
二人でずっと引きこもってる間も、なんとなく……二人で慰めあったりもしたんだけど。あッえっと……処理! そう、処理ってことで。世界が終わるかもって怖かったし、人肌恋しかったし。き、気持ちよかったし……。
でもそんときも、めちゃくちゃ優しくて、嫌なことなんてなにひとつなかった。自分が姫だったかと思うほど、紳士だった。
それで僕は、思った。
あー……ローナって完ッッッ璧な僕の理想の――〝包容攻め〟だって。
【〝そうでもない騎士ローナ〟のモノローグ01】
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あー……包容攻め、きっつ……。やめたいなー。なにやってんだろ、俺。
俺は、幼なじみのイオのこと、まだ幼なじむ前からずっと好きだった。俺は昔から頭のおかしい女に好かれる傾向にあって、もとから女が嫌いで。でもイオが女を好きなことは知ってたから、さり気なく男同士に興味を持たせたところまでは……よかった。
でも、男同士にあんなに興味持ってるのに、まだ恋愛対象が女なのはびっくりしてる。
そんなことあるんだな。要領がいい俺は大抵のことができるけど、イオのそういう予測できないところが好き。多分、一生飽きないよね。
あの細い体で、小動物みたいな目で見つめられたら、もうやましいことしか頭に浮かばない。柔らかな髪も……そうそう、あの優しい茶色がいいんだよね。丸メガネも優しいイオにぴったりで。
だから一生イオといたいんだけど。はー……包容攻めね。
イオは多分、健気受け? なんだろうから、相手はたしかに包容攻めのほうが、ハッピーエンドが待ってそうではあるよね。イオの好きな男同士の恋愛小説の傾向からすると。それにしても――。
終末……すごくよかったな。
正直、イオとあんな濃厚な終末を過ごしてたから、世界のみんなには悪いけど、ずっと終末だったらいいのにって思ってた。優しくしたら、優しくした分だけ、甘い声をあげるイオが……かわいくて。結局、終末中〝包容攻め〟だよ。あ゛ー……。
でも俺……ほんとはすげーわがままだし、自分のことしか考えてないし、心も狭いし、ほかの人間とかイオ以外まじでどーでもいいし。それってなんなの? なに攻めになんの?
――俺様攻め? 腹黒攻め? クズ攻めか? とにかく、包容力だけはゼロだわ。それだけは自信を持って断言できる。
無理、包容攻め。
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つづく
―あとがき―
量、どうでした!? 短いですかね? ちょっと実験中なんですけど。このスタイルのまま、完結まで3回くらい続けてみようかなと思います。もうちょっと長くてもいい、などご意見ありましたら、ぜひwaveboxへ💌
イオくんのほうがですね、【BL小説の校正】という固有魔法を持ってまして☺️終末中、異世界のBL原稿の校正をする代わりに、ユクレシアでの出版権を保持するっていう、おかしな魔法です。
そして、ユクレシアでイオくんたちに出版してもらった本は、千世界の輪(本編参照)を流れ流れて、Kindleになってるんですねー(どういうことですか)
なので、ばつ森のレーベルは【ユクレシア文庫】というものにしようと思ってます。
EUCRACIA文庫ですね。
Kindleもがんばっていきますー! そんなかんじで!!
みなさんの週末が、楽しかったことを願っております🥰
ではまた!
ばつ森
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